祖師谷の地で整骨院を営み、日々多くの方の体の悩みに向き合っています。 昨日、リトルリーグで投手を務める小学高学年の男の子が来院されました。 訴えは「肩の痛み」。しかし、詳しく診察すると、一般的な「野球肩」とは少し異なる、非常に重要なサインが隠れていました。
1. 観察:肩甲骨に現れた「凹み」のサイン
彼に「前倣え」をしてもらったところ、痛みを訴える側の肩甲骨(肩甲棘の下あたり)が、反対側に比べて明らかに凹んでいました。 これは、投球時の強いストレスが、肩甲骨の平らな面に不自然にかかり続けた結果です。
2. 原因:投げ方が「骨を壊すストレス」になっていないか?
彼の投げ方は「クォーター」と呼ばれる、肘を肩の高さで水平に使い、靭帯や骨の反発を利用するスタイルでした。 実は、これが肩甲骨にとって大きな負担となります。
- オーバースローの場合: 肩甲骨が自然に「回転」するため、投球のエネルギーがうまく分散されます。
- クォーターの場合: 肩甲骨の平らな面に対して、水平方向の前後の力がダイレクトに加わります。
いわば、骨を壊すような「断裂的なストレス」が繰り返されていたのです。
3. 当院の処方:構造を整え、動きを書き換える
まず当院では、その凹みを改善するための整復施術を行いました。歪んだ構造を正しい位置に戻し、筋肉や組織が正常に機能する土台を作ります。
そして、彼にはある「宿題」を出しました。 それは、**「その場から一歩も動かずに、ボールを真上に投げてキャッチする」**という練習です。
4. なぜ「真上に投げる」のか?
一見シンプルですが、これは正しいオーバースローを身につけるための最高のトレーニングです。 正しく肩甲骨が回転し、体幹が安定していれば、ボールを真上に投げても足の位置は一切動きません。 逆に、足が動いてしまうのは、まだ肩甲骨や体の一部に無理な負担がかかっている証拠です。
結び:未来の球児たちへ
「痛いから休む」だけでなく、「なぜ痛むのか」を理解し、体の使い方を根本から変えることが、長く競技を続ける秘訣です。 昭和41年生まれの私自身も、これまで多くの症例を見てきましたが、子供たちの回復力と吸収力にはいつも驚かされます。
世田谷の地域で、スポーツに励むお子さんの痛みや違和感にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。正しい構造と動きを身につけて、全力でプレーできるようサポートいたします。